オゾンを用いたカビの除去について|オゾンがカビの原因を除去する科学的仕組み
梅雨の時期など、湿度が高くなると多く発生するカビ。ご家庭でもカビによる臭いやアレルギー症状に悩まされている方は多くいるのではないでしょうか。
実は、カビはオゾンの力で除菌することができるのです。
このコラムでは、事例とともにオゾンがカビを除菌する仕組みについてご説明したいと思います。
1.カビ対策にオゾン発生器を利用したご家庭の事例
まずは、カビ対策として弊社が販売するオゾン発生器「オースリークリア3」を利用されたご家庭の事例を簡単にご紹介しましょう。
こちらは「お客様の声」として当サイトに実際の体験談も掲載させていただいております。
このご家庭は中古の木造住宅、(20年前くらいに建築)の北側の2部屋で、かなり湿度が高くなりやすい部屋だったため…はっきり言ってカビ臭い部屋でした。
いろいろ原因を調べてもらったのですが、これといってはっきりと原因究明ができず、空気の入れ替えをしたり除湿剤を置いたりしていましたが、カビの臭いはどうにも変わりませんでした。
そんなとき、がオゾンを使って除菌・消臭できる機械があるらしいという話を聞いてきました。
インターネットで検索比較するとオースリークリア2が良さそうでした。
早速サイトへ行くと、新しい製品(オースリークリア3)を発売しており、価格はオースリークリア2とあまり変わらない!!ということで、オースリークリア3を購入することに決定しました。
その結果は以下の通りです。
オゾンのにおいもカビ臭いのも全く感じず、効果を実感
オゾン発生時間をワザと長めの1時間に設定し、オゾン発生終了後1時間半ほど時間をおいて使用されました。
クローゼットや、押し入れの布団の消臭にも使用
子供と一緒に寝ている寝室などもオースリークリア3で除菌・消臭。
少しカビ臭くなっている使用頻度の少ない座布団が入っているクローゼットや、押し入れなどピンポイントでも使用しています。
2.オゾンがカビを除菌するメカニズム
そもそもオゾンとはなにか?
オゾン(O₃)とは、酸素原子(O)が三つ結合することで成り立つ物質です。
強い酸化力をもっており、業務の中で除菌、脱臭、脱色など幅広い用途で活用されています。
業務におけるオゾンの活用例としては、以下のようなものがあります。
・食品工場における食材の除菌(オゾン水による洗浄)
・浄水施設における浄水処理
・ホテルや旅館の施設内の脱臭・除菌
オゾンによる酸化の仕組み
オゾンは不安定な物質です。そのため、自らを形成する三つの酸素原子のうち一つを分離して、より安定した物質である酸素(O₂)になろうとする性質があります。
分離された酸素原子は反応性が高く、周囲の物質と結合することで酸化させます。これがオゾンによる酸化の仕組みです。そして、その酸化力は強力な酸化剤であるフッ素に次いで強いものだといわれています。
オゾンの酸化力がうまく細菌、カビの原因菌、有機物由来のニオイ成分を分解除去してくれる
オゾンの酸化力は、細菌やカビの原因菌の細胞を破壊し死滅させてくれます。
また、有機化合物との反応速度も速く、有機物由来の臭いの原因物質も速やかに分解・除去してくれます。
オゾンは酸化と同時に酸素になるので、除菌や脱臭時にオゾンが残存する心配もありません。
以上のような理由から、オゾンは除菌や脱臭の手段として広く活用されているのです。
カビ対策は高濃度の気体オゾンによる除菌が効果的
今回の事例のように室内のカビの発生を抑える手段として、高濃度の気体オゾンで定期的に室内の空気を除菌することは、非常に効果的です。
というのは、部屋内の空気全体を除菌することでカビの繁殖サイクルをうまく抑えることができるからです。
これについて、カビの性質と共にご説明しましょう。
カビの原因菌は室内のあらゆるところに存在する。
実は、室内に存在しているカビは、黒いものや白いものなど、目に見えるカビだけがすべてではありません。
室内の空気中には1m³あたり数個~数千個のカビ胞子が浮遊しており、また室内の埃1g当たりからは10万~100万個のカビが検出されるといいます(衛生微生物研究センター「カビQ&A」)。
そして、カビ胞子の大きさはおよそ0.1mm以下、菌糸の直径もおよそ0.01mmなので、カビ胞子単体や成長・繁殖前のカビは基本的に肉眼で確認することができません(文部科学省「カビ対策マニュアル 基礎編」)。
これら目に見えないところに存在しているカビは、やがて室内のどこかに付着し、発育条件(主に温度、湿度、栄養)が整えば菌糸を伸ばして成長し、胞子を生成して繁殖していきます。
目に見えてカビが生えたり、カビの臭いがするのは発育条件が整っているから
キッチンや浴室など、目に見えてカビが発生したり洗濯機などからカビの臭いがするのは、カビが成長して繁殖する条件が整いやすいからです。
カビは以下のような環境下で発育しやすいと言われています(衛生微生物研究センター「カビQ&A」)。
・温度が5℃~35℃前後
・湿度が80%以上
・発育のための水分と栄養がある
上記の条件が整っていそうな場所を除菌せずに放置していると、カビは目に見えるようになるまで繁殖し、さらに胞子を散布していくでしょう。
カビ特有の臭いも、カビが繁殖しているところで顕著になります。
目に見えるカビの除菌と目に見えないカビの除菌の両方が必要
以上のように、カビは空気中のカビ胞子が発育条件の整った場所に付着して成長し、さらに胞子を生成して空気中に飛散する、というサイクルで繁殖していきます。
従って、目に見えるカビを拭き取ったりアルコール消毒するだけでは不十分であり、目に見えるカビの除去・除菌に加えて、目に見えないカビや空気中を浮遊するカビ胞子を除菌してカビの繁殖サイクルを根本から抑える必要があります。
気体オゾンならば目に見えないカビまでまとめて除菌可能!
高濃度の気体オゾンを部屋の隅々にまで行きわたらせれば、手の届かないところや空気中に存在する見えないカビまでまとめて除菌し、カビの繁殖サイクルを断ち切って発生を抑えることが可能です。
空気中のカビが少なくなれば、カビによるアレルギー症状やカビ特有の臭いも解消するでしょう。
3.高濃度オゾン発生器ならオゾンマート販売の製品がお勧め
今回ご紹介した事例では弊社の製品である「オースリークリア3」を使用していただいておりました。オースリークリア3は、高濃度の気体オゾンを放出する無人環境用のオゾン発生器です。
空気を材料としてオゾンを発生させており、また放出後のオゾンは分解し全て酸素となるので材料やオゾンの残存について心配する必要はありません。
カビの除菌はもちろん、細菌や雑菌の除菌、有機物由来の臭いの脱臭にもご利用いただけます。
基本的な使用方法はいたってシンプルです。
カビ対策であれば、以下のような流れで使用していただけます。
(1)カビが発生している部屋を無人にし、オゾン発生器から気体オゾンを一定時間放出します。
付属のチューブからカビの発生箇所へ集中的に吹き付けることも可能です。
(2)部屋の隅々までオゾンが行きわたったら、電源をOFFにしてしばらくの間待機します。
オゾンが部屋の空気を除菌し、また残存オゾンが分解して酸素になるのを待ちましょう。
(3)待機後は、オゾン特有の刺激臭がしないことを確認して部屋を換気します。
高濃度オゾンは人体に有害となるので気を付けましょう。
また、付属のエアレーションストーンを使えばオゾン水(気体オゾンを溶け込ませた水)を簡単に生成することも可能です。
オゾン水は、布にしみこませて除菌しながら拭き掃除を行ったり、霧吹きに入れて吹きかけて除菌を行う、といった具合に使用できます。
カビ対策であれば布や霧吹きで発生箇所を直接除菌して深く根付いたカビを除去したり、排水溝にオゾン水を流し込むといった方法でご活用いただけます。
効果的なカビ対策を行いたい方に、オースリークリア3はとてもお勧めです。
また、業務向けにより多くのオゾンを生成するハイエンドモデル「オゾンクラスター1400」も販売しております。
用途や規模に合わせ、是非お試しください。