オゾンでホテル客室を脱臭・除菌
ホテルスタッフが客室を清掃する際、オゾン発生器を使うことで、どのように業務を効率化できるか、ご説明します。
ホテルとは、とても興味深い施設です。 何の関係もない宿泊者が、日本中、いや世界中から同じホテルにやってきて、それなりに長時間を過ごすという特異な建物です。 カフェなどと異なり、それなりに長時間過ごす、特に長時間睡眠することから、宿泊者が快適に過ごせるよう、施設の運営管理には極めて高いレベルの注意が払われています。 こうしたホテル業において、オゾンの利用は、脱臭、除菌の両方の意味で役に立ちます。
1.客室の脱臭
ホテル客室の多くは、喫煙可能な部屋と禁煙室に分かれているかと思います。
もちろん臭いがこもるのは喫煙室です。
ホテルの部屋という、気密性の高い場所で吐き出されたタバコの煙は、容易に外には逃げていかないためです。
こうして部屋にこもった臭いは、窓や部屋のドアを開けるだけでは消臭する事ができません。
ひとたびタバコを部屋の中で吸われると、室内の物全てにタバコの臭いが染み込みます。(リネン類だけではありません)
リネン類を全て取り替えるのは当然ですが、天井まで含めた部屋の隅々を毎度拭き掃除するのは、事実上不可能です。
よって、喫煙可能な部屋の臭いの処理に苦労されているホテル経営者は多いようです。
ここで役に立つのが、オゾン発生器です。
オゾン発生器は、強力なものだと、10分ほど部屋を閉め切ってオゾンを発生させることで、部屋全体を脱臭してしまうことができます。
臭いの分子を包み込むが、もとの臭いを消すことができない芳香剤と異なり、オゾンにより分子レベルで臭いを分解します。
オゾン消臭の完全性の高さの理由はここにあります。
ホテルの喫煙可能部屋のフロアを清掃する人が、清掃用具とともに、1台か2台、オゾン発生器を持って周り、タバコの臭いがする部屋にはオゾン発生器の電源をいれ、部屋を閉め切っておきます。
ある程度時間が経過したら、部屋に入りオゾン発生器を回収して、また次の部屋に設置、ということを繰り返すことで、喫煙可能な部屋の消臭は高いレベルで実現可能です。
これは、部屋掃除時間の短縮にもつながるため、費用対効果の高い投資といえます。
2.客室の除菌
客室の除菌という意味では、2つのやり方を併用することが効果的です。
1つは、オゾン発生器でオゾンを発生させることで、空気中の雑菌を除菌することが可能です。
これは脱臭と同時にできるので、「脱臭」と「除菌」で別々にオゾン発生器を作動させる必要はありません。
1度で両方できますので、効率的です。
もう1つは、オゾン水をふきんに含ませ、リネンと異なり取り換えができない家具や什器を拭き掃除するということです。
オゾン水は、除菌効果があるだけでなく、オゾンは放っておけば酸素に戻るため、通常の洗剤と異なり二度拭きする必要がありません。
ただ、ふきんを浸すためのオゾン水を作っても、時間がかなり経過してしまうと、普通の水に戻ってしまうので注意する必要があります。
以上、ご覧頂いた通り、ホテル経営者様からすると、オゾン発生器は「お客様の満足度を上げる」「効率を高める」そして「万が一のリスクを回避」する上で、非常に効果的な投資であることがお分かり頂けたかと思います。
3.ホテル業界での導入事例
当社のオゾン発生器をご利用頂いているホテル様に取材した内容を、事例としてまとめておりますので、ご紹介させていただきます。 まず、栃木県宇都宮市のビジネスホテル、「アパホテル (宇都宮駅前)様・導入事例」ですが、こちらでは客室清掃時(ベッドメイク時)の脱臭としてご利用を頂いております。
アパホテル(宇都宮駅前) 様
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一般的にビジネスホテルは、多い場合だと半数の客室が喫煙可能な部屋となります。
それ故、チェックアウト後の客室(特に喫煙室)の脱臭が重要になります。
喫煙室に宿泊されるお客様であっても、前に宿泊された方のタバコの臭いが残っていると、「部屋を変えて欲しい」と依頼があったり、ホテルサイトのレビューで低評価を付けられるといった悪影響があります。
アパホテル (宇都宮駅前)では、チェックアウト後の客室について、喫煙室も禁煙室も全て、当社の最も強力なオゾン発生器「オゾンクラスター1400」で脱臭を行っています。
1室あたりの脱臭時間は10分〜30分で完了するため、全164室のベッドメイク業務の効率化に大きく寄与しています。
次に、千葉県市川市の「ナイスインホテル市川東京ベイ様・導入事例」です。
ナイスインホテル市川東京ベイ 様
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こちらのホテルは、全20室で全室禁煙であるため、チェックアウト後、特に臭いの強い部屋のみオゾン脱臭を行っています。
東京ディズニーランドに近くインバウンドのお客様が多く、色々な国籍の方が臭いの強い食べ物を部屋に持ち込んで飲食されたり、強い香水をつけているため客室に香水の香りが残るケースが生じています。
チェックアウトからチェックイン時刻までの室内清掃時に、当社の「オースリークリア3」を利用して、客室脱臭して頂いております。
大まかな目安となりますが、オゾンクラスター1400での客室脱臭にかかる時間は10分から30分程度、オースリークリア3の場合は30分から60分程度とお考えください(ビジネスホテルの一般的な客室サイズを想定。客室が広い場合はもう少し時間がかかります)。
この時間の違いは、オゾンクラスター1400のオゾン発生量が 1400mg/hr であり、オースリークリア3の 600mg/hr と大きく異なることによります。
オゾンクラスター1400とオースリークリア3では、オゾン発生量に約2倍以上の違いがありますが、これは高性能なオゾンクラスター1400を利用すれば、オゾン脱臭にかかる時間も、おおまかに1/2になる、ということを意味しています。
もし、ご自身が勤務、または運営されているホテルが「喫煙室がある」「ビジネスホテル」「客室数が多い」「全室オゾンで完璧に脱臭したい」「ベッドメイク業務の効率化を図りたい」というホテルであれば、「オゾンクラスター1400」のご利用を強くお勧めします。
逆に、「全室禁煙」「客室数が少ない」「客室に臭いが残ることがほとんどない」といったホテルであれば、「オースリークリア3」で問題ないかと思われます。
4.宿泊施設向け資料
宿泊施設に導入されている脱臭用(ウイルス対策用)オゾン発生器比較表。日本国内の宿泊施設にヒアリングした結果、よく使われている導入率の高いオゾン発生器6機種を比較しました。