オゾンの効果は除菌や消臭だけではない!さまざまな効果を徹底解説
新型コロナウイルスのまん延により、にわかにオゾンが注目されています。
オゾン発生器によって殺菌ができるなどのニュースを耳にしたり、実際に使われている場所に行ったりしたことがある人も多いのではないでしょうか。
この記事では、オゾンの効果について解説します。
自宅や職場へのオゾン発生器導入の参考にしてください。
オゾンは自然界に存在している
オゾンは自然界に存在している気体のひとつです。
地球のおよそ10~50m上空にはオゾン層が存在し、有害な紫外線から地球を守る役割を果たしています。
自然界におけるオゾンは、紫外線や雷の放電などから発生する気体です。
地上の自然環境下でも低い濃度で存在しており、大気の自浄作用を担っています。
オゾンが多く発生する場所は、森林や滝などです。
こうした場所で空気をすがすがしく感じるのもオゾンの浄化効果によるものであるといえます。
オゾンは不安定な気体で比較的短時間のうちに酸素分子へ戻ってしまうため、過剰供給しても残存せず安全です。
太古の昔から地球に存在するオゾンを利用すれば安全に殺菌や消毒ができます。
オゾンの効果
オゾン発生器で生成したオゾンには、ウイルスの除去や除菌、脱臭、防カビなど、多くの効果があります。
ここでは、どのような効果があるのかを解説します。
1.ウイルスの除去
オゾンは強力な酸化力を持ち、ウイルスの殺菌作用に優れている気体です。
この性質を利用してウイルスの除去に利用されるケースも多々あります。
オゾンの殺菌作用は新型コロナウイルスに対しても効果があることがわかっています。
奈良県立医科大学と藤田医科大学の研究によれば、人体に影響を及ぼさない低濃度のオゾンでも、一定の曝露量があればコロナウイルスを不活化できます。
オゾンの曝露量がCT値60に到達すればウイルスの除去が可能なため、必要な稼働時間を計算するのがおすすめです。
稼働時間は、目標CT値到達時間計算機を利用すると簡単に計算できます。
この計算機ではオゾン発生器の機種と部屋の広さなど簡単な項目を設定すれば、目標CT値までの到達時間やオゾン濃度がわかります。
※参考:CT値60到達までに必要な稼働時間を教えてください – オゾン発生器専門店【オゾンマート】
2.除菌
オゾンには、大腸菌や黄色ブドウ球菌など有害な菌を除菌する効果があります。
オゾンが持つ3つの酸素原子のうち、1つが菌の成分と結びついて細胞膜を破壊し、細胞核を溶かして菌が死滅する仕組みです。オゾンによる除菌はアルコール除菌などができない場所にも有効であるとして、昨今注目が高まっています。
3.脱臭
不安定なオゾン分子は空気中の悪臭分子に反応し、無臭成分と酸素に分解します。
除菌のときと同じく、酸素原子がにおいの成分と結びつくことによってオゾンの構造に変化が起こり、結果として脱臭効果があらわれているのです。
オゾンは根本的なにおいの原因を除去し、脱臭効果をもたらすことができます。
4.防カビ効果
オゾンによって直接カビを除去できません。
しかし、オゾンはカビが出す胞子を分解するため、カビの繁殖を予防する効果が期待できます。カビの胞子は目で見えなくても、空気中に常に浮遊しているものです。
目に見えない胞子の段階で分解できれば、目に見えるカビの発生を大きく抑えられます。
5.アレルゲンの除去
オゾンは、さまざまなアレルゲンにも反応し、分解する作用を持ちます。オゾンがあれば空気中のダニやスギ花粉などのアレルゲンを除去可能です。
一方、食物アレルゲンはオゾンでは除去できません。
食品以外のアレルギーには大きな効果を期待できるでしょう。
6.虫の忌避
害虫はフェロモンや体臭・糞尿をあちらこちらにつける性質を持ちます。害虫のさまざまな痕跡は害虫自身の居心地を良くするため、繁殖しやすくなってしまいますが、オゾンはこれらを除去して害虫が居づらい環境をつくることが可能です。オゾンだけで殺虫はできないものの、害虫を増やさないためには有効です。
オゾン水とオゾン水の効果
オゾンを水に溶かしたオゾン水にも、殺菌作用やウイルスの除去、脱臭など、さまざまな効果があります。ここでは、オゾン水とは何か、オゾン水の効果について解説します。
1.オゾン水とは
オゾン水とは、オゾンガスを特殊な方法で水に溶かした水溶液です。
原料は水と酸素だけですが、高い殺菌効果を持っています。
殺菌効果の高さとは逆に、人への影響度が低く、触れても肌荒れしないのが特徴です。
さらに人の目や口に入っても問題ないため安全性が高く、小さな子どもに使わせることもでき、用途の幅はぐんと広がります。
2.オゾン水の効果
オゾン水にはオゾンガスよりも強い殺菌作用があり、ウイルスを除去できます。
ほかにも脱臭や漂白・脱色・有害物質の除去にも効果的です。食品の鮮度保存効果もみとめられているため、野菜などの鮮度保存で利用されることがあります。とりわけ野菜をオゾン水で洗浄すると表面の細菌類を除菌できます。
洗浄後に低濃度オゾンガスに曝露することで微生物の発生も抑えられるため、腐敗を遅らせることが可能です。
3.オゾン水の用途
オゾン水は先述のとおり、生鮮食品の除菌に利用されています。
このほか調理前に野菜を洗浄すれば農薬除去も可能です。
ほかにも家庭では、シンクのぬめり取り、トイレの消臭、ソファーやカーテンの消臭といった利用方法があります。赤ちゃんの哺乳瓶の洗浄にも使えるほか、うがいで利用すれば虫歯予防や口臭予防の効果が期待できるでしょう。
健康的な生活や家事の負担軽減にオゾン水を上手に利用するのがおすすめです。
オゾンで殺菌や除菌、消臭などができる理由
オゾンで殺菌や除菌、消臭などができる理由には、オゾンの物質構造としての不安定さが大きく関わっています。
そのプロセスを簡単に解説します。まず、酸素の化学式はO₂でオゾンはO₃です。つまり、オゾンの分子は酸素原子3つからなる、酸素の同素体です。しかし、オゾンは不安定な性質を持っています。菌やウイルス、金属が近づくと、3つの酸素原子を分解させて酸素(O₂)になろうとするのです。その際に余った酸素原子がウイルスや菌などを酸化させて破壊するため、殺菌や除菌後は酸素だけが残るメカニズムとなっています。
オゾン発生器・オゾン水生成器を利用するメリット
オゾン発生器やオゾン水生成器があれば、さまざまな効果のあるオゾンを、人工的に発生させることができます。
オゾンの特性を理解して利用すれば、たくさんのメリットがあるでしょう。
ここでは、代表的なメリットを解説します。
1.オゾンの効果をコントロールして使用できる
オゾン発生器では、オゾンを発生させるだけではなく濃度を調整できるため、用途にあわせてオゾンの効果を活用できます。
つまり、オゾンの持つ強力な酸化能力を自由に扱えることがメリットです。
オゾン発生器があれば、企業でも家庭でも必要とされるだけのオゾンの効果を得られます。
2.原材料の備蓄が不要
オゾンの原材料は空気中の酸素なので、原材料を備蓄する必要はありません。オゾンを発生させるために何らかの薬剤などが必要なのではないかと考えるかもしれませんが、こうした消耗品は一切必要ないのです。当然、原材料費は無料で、ランニングコストは電気代だけです。オゾン水生成器の場合も原料は水と空気と電気だけでよく、断水の心配がなければ備蓄の必要はありません。
3.排出対策が不要
オゾンは、酸化するときに有機化合物などを生成しません。
したがって低濃度オゾンならば排出対策は不要です。一方、殺菌や除菌のために濃度の高いオゾンを使用する場合も換気をするだけでよく、廃棄物を回収するといった作業は一切ありません。どうしても空気中の残留オゾンをなくす必要がある場合は、オゾン除去器を使用しましょう。
4.オゾン水による殺菌効果
オゾン水には殺菌効果があり、気体のオゾンに負けず劣らず幅広い利用用途があります。収穫後の野菜の洗浄など、食品の鮮度維持にも利用されています。鮮度だけでなく、農薬除去、ウイルス殺菌などの効果もあるため、より野菜を長持ちさせつつ健康的な食生活を維持するためにも効果的です。また、オゾン水は赤ちゃんの哺乳瓶の洗浄などにも安全に利用できます。このようにオゾン水には高い除菌効果があり、さまざまなシーンで利用できるのが魅力です。
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まとめ
オゾンは酸素原子が結びついた物質で、空気中のカビやウイルス対策、除菌、消臭などに効果があります。
オゾンを利用したオゾン水も、高い除菌力を持ち、生活に即したさまざまなシーンで効果を発揮するものです。
現在ではオゾン発生器やオゾン水生成器が非常に高い注目を浴びるようになっています。
オゾンを発生させるには電気代以外のランニングコストもかからないため、継続的に利用しやすいのも魅力です。
オゾンマートではさまざまなタイプのオゾン発生器、オゾン水生成器をご用意しています。生活や仕事のスタイルにあわせて、ぜひ手軽にオゾンを取り入れ、利用してみてください。