オースリークリア3でエアロゾル感染を防ぎたい
やまぎわ整形外科 様

患者様と近い距離でリハビリテーションをするため、エアロゾル感染を防ぎたい。窓を明けずにエアコンをつけなければいけない季節でも低濃度オゾンで除染しつづける環境を構築できて安心感があります。
使用した製品
オゾン発生器 オースリークリア3
住所
〒606-8205 京都府京都市左京区田中上柳町11
院長
山際 哲夫
診療科目
一般整形外科、スポーツ整形外科、リハビリテーション科
創立
1993年
スタッフ数
約33名(常勤・非常勤含む)
ホームページ
[ インタビュー実施 : 2020 年 11 月 ]
インタビュー動画
製品を導入した利用者の声をご紹介します。
やまぎわ整形外科について
開院の経緯・なぜスポーツ医学と老人医療なのか
1993年、京都教育大学の体育学科でスポーツ医学を中心に研究していた山際院長が、京阪の出町柳駅から高野川沿いに川端通りを北に約70mのところに整形外科の無床診療所を開院しました。
開院する前は、ワコールのCW-Xの開発、ワコールの流水プールや京都府立医大にある水中トレッドミルなどを使用したアクアエクササイズの基礎実験を行っていましたがスポーツ医学を応用した老人医療の実践できる臨床の場を作りたいという思いで始められました。
一見、スポーツ医学と老人医療とは両極にあるように思えますが、スポーツ選手の競技復帰に向けての質の高いリハビリテーションは、一般の方のリハビリテーションに応用、還元が利きます。
現在はスポーツ医学を中心に日々研鑚をスタッフとともに重ねており、将来的には実力のあるトレーナーの派遣も視野に入れ、スポーツ界に寄与したいと考えております。
もう一つの診療の柱である老人医療は、なんと言っても高齢化社会の今日においては、高齢者のQOLの維持、増進であろうと考えております。
いかに寝たきりの人を作らないようにするか。
そのためのリハビリテーションをスポーツ医学の知見を活用しながら実施しています。

取材を受けてくださったのは、リハビリテーション科部長の吉村直樹先生、同志社大学ラグビー部のヘッドトレーナーであり、リオオリンピック日本選手団トレーナー経験もあるそうです
スポーツ整形・リハビリテーションへの思い
私(吉村)はリハビリテーション科の部長をさせていただいています。
自分自身がスポーツ選手だった時から山際先生にお世話になっていたのこともあり、当院のビジョンに共感して入職しました。
私達が行っている通常の整形外科よりもリハビリテーションの特色が強い患者様へのサービスをスポーツ整形と呼んでおります。
私達のスポーツ整形は整形外科の診察と治療およびリハビリテーションの3つを密接にリンクさせて、患者様のマイナスをゼロにし、リハビリ(トレーニング)によってプラスに持っていくところまで実施します。
もともとスポーツ整形というのは、不調の選手を明日の試合に出すための施術だったり、何ヶ月後にせまっている試合のために身体をつくっていかないといけないとターゲットが非常に明瞭な分野ですが、一方旧来のリハビリテーション分野は医療というよりも慰安の色が強く、いつまでに患者様の状態をどうこうするというターゲティングが非常に曖昧な分野でした。
揉んで引っ張って電気をかけて…というだけの施術はそもそも医療なのか?
という疑問を感じており、私達は徒手療法と運動療法を組み合わせて積極的な医療を高齢者に提供し身体の不調が再発しないようなもしくはこれ以上悪化しないような身体作りの機会を提供しています。
例えば、膝や足関節の捻挫など関節が痛むような疾患に対するケアですが、その一箇所だけ痛みを取り除けばいい、それまでのように動くようになればいいという考えではなくて、関節の”つながり”を作るようにしますし、可動性が低ければ上げるようなトレーニング、安定性が低ければ高めるようなトレーニングと総合的に診ています。
病院には1日あたり約100名ほどこられており、リハビリテーションのフロアには約50名の方が来られています。
幅広い年代層の方が来られており、高齢者と社会人および中学生~大学生とが同じ空間います。
顔馴染みになって和気あいあいと世代を超えて交流されておられます。

リハビリテーションルーム・ウェイトトレーニング用器具など充実した設備がありました
オゾン発生器を導入する前の
コロナウイルスへの対応について
当初は情報が限られた中でしたので、次亜塩素酸ナトリウムを薄めたものやアルコールで徹底的な拭き掃除を行っておりました。
院の営業が終わった後にはスタッフ総出で拭き掃除をしていました。
(もちろん今でも拭き掃除は徹底しております)。
また手洗い・マスク着用・換気も徹底しておりまして、私は手洗いを何度もやりすぎて手が荒れてくるぐらいでした。
オペレーションも変更し、患者様がフロア内に来られる数を制限し入れ替え時にもソーシャルディスタンスを保つように工夫をしていました。
ただ、いくら手洗い・マスク着用・拭き掃除・換気を徹底しても患者様にすればウイルスが目に見えないものなので、この施設内は大丈夫でしょうか?と不安になられておられました。
私達も拭き残しが怖いなという状態で神経を使って掃除を実施していました。

アルコールや次亜塩素酸水をボトルにいれて、人の入れ替りのタイミングですぐに拭き掃除ができるようにしていおられていました
オゾン発生器を導入した理由
夏にかけて段々と気温が上がっていくにつれて別の課題があがってきました。
それは熱中症です。
リハビリテーションの中で、激しく体を動かしたりする人、ウェイトトレーニングする人もおられ、息が上がってしまいます。
暑い中にマスク着用で運動すると熱中症が本当に危険ですので、窓を閉めてエアコンをかけてやるしかないわけです。
ですが、ウイルス対策の観点からは部屋の窓を閉めてエアコンをかけ密室にした状態で息が上がるトレーニングをするわけにはいかない…非常に悩んでおりました。
最大限の防衛手段を取りつつスポーツ整形を続けられないかと良い方法を探していた時にオゾン発生器の存在とオゾンによって新型コロナウイルスが不活化できるというエビデンスを知りました。
そしてオゾン発生器をインターネットで探す中でオゾンマートに出会いました。
現在の施策(マスク着用・徹底した拭き掃除)に加えて、オゾン発生器を利用して人体に安全な基準の低濃度オゾンを保ち、持続的にウイルスを除染しながらエアコンを回すことが最大限できるディフェンスだなと納得し導入を決めました。

リハビリテーションに使うトレーニングルームにはウエイトがたくさん揃っていました
オゾン発生器の使い方
3Fのトレーニングルーム(100㎡)では以下の使い方をしています。
・日中の有人環境:エアコンをつけながらオースリークリア3を使っています。
部屋の角に設置しているサイベックスマシン(背中を鍛えるために使う背の高いマシン)の裏側に配置して、意図的にそこだけオゾンが濃くなるようにしています。
その角をくぐった空気が除染されて、衛生的な空気が部屋内に間接的に充満するような形にしています。
・院が終わった後(無人環境):拭き掃除の後に、オースリークリア3を中央部においてサーキュレーターを併用しオゾンガスで部屋を燻蒸しています。

オースリークリア3を夜間、無人環境で使用する時はサーキュレーターを側において部屋内全体に素早くガスが撹拌するように使用されておられていました
2Fの物理療法室では有人時には患者様同士が密にならないのもありオゾン発生器を使用せず、以下の使い方をしています。
・午前診療がおわった後(無人環境):オースリークリア3を60分使用し、その後換気をしています。
・院が終わった後(無人環境):夜の拭き掃除の後に、オースリークリア3を60分使用(ワンショット)して高濃度なオゾン濃度(1ppm)に引き上げて朝まで放置しています。

オースリークリア3を夜間、無人環境で使用する時はサーキュレーターを側において部屋内全体に素早くガスが撹拌するように使用されておられていました
1Fの病院(整形外科)の待合室(約50㎡)では以下の使い方をしています。
・有人:オゾンクラスター 6秒稼働→60秒待機のサイクル運転で使用しています。
(※編集部注:オゾンクラスター1400はオゾンガスを秒単位で噴霧できるような設定変更が可能です。秒単位で小刻みにオゾンガス噴霧→待機を繰り返すことで、有人環境下でも機械の周りのオゾンガス濃度が高濃度に引き上がらないようにすることが可能です)。
・院が終わった後(無人環境):夜の拭き掃除の後に、オゾンクラスター1400を30分使用し高濃度(1ppm) に引き上げて朝まで放置しています。

病院の待合室ではかなり近い距離に設置して小刻みに動かすことで不快にならない環境を作られておられました
導入後の効果
スイッチオンするだけで使え、基本的にはそのまま放置できるのですごくラクです。
夜間しっかりと除染できるので、次の日には拭き掃除の拭き残しの不安感からも開放され安心感があります。
(拭き掃除はもちろん継続していますが)。
患者様にもスタッフにも安全基準をお伝えした上でオゾン発生器を運用しており、安心感をもっていただいております。
これまで歴史的に健康被害がなかったことや安全な基準値(0.1ppm)が国際的に決められているのも導入する人間にとってはとても安心できますね。
当初、若干心配しておりましたが、患者様からは強い匂いでクレームがあるということは全くなく、うまく低濃度で患者様が不快にならない環境を構築できていると思います。
病院の待合室では『匂いしますか?』と尋ねてはじめて、『あ~そういえばオゾンの匂いがあるかも…?』といった反応で、患者様が不快感を我慢していただくことのない低濃度で使えています。
オゾンは安全な濃度でも匂いがして、感じ方には個人差があると聞いていますので、オゾンが少し臭うなという患者様がおられたときは窓を開けてコントロールする予定です。
スポーツ整形・リハビリテーションのコロナ対策のこれから
新型コロナウイルスと短くとも数年間は共存していかなければならないと考えています。
接触感染だけでなくエアロゾル感染で病気が広まっていく以上、患者様を守りながらサービスを継続するにはオゾンの有人利用と無人時の除染が現状のベストだと考えています。
もちろん現状の対策に甘んじず今後も様々な施策を検証して対策方法を確立させていかなければならないと考えていますが、このオゾンガスを用いた除染方法はどのような業態であっても安心して事業が進められるのではないかと思っています。

トレーニングルームにはバイクも備えられており脚部のトレーニングや運動評価にも
使用したオゾン発生装置について
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製品の詳細
初代オースリークリアの登場が2008年、後継のオースリークリア2が2015年、フルモデルチェンジしたオースリークリア3は2019年の9月にリリースされました。
販売開始以来大人気を誇る機種であるためユーザー層は厚く、ホテルや旅館等の宿泊関連事業者様、自動車、飲食、不動産、介護、保育、学校等、様々な事業者様の他、ご家庭でのご利用も多いです。
50㎡、2.5m程度の高さの部屋であれば、1時間で1ppm前後のオゾン濃度にすることができるため、脱臭にもウイルス対策にも十分な効果を得られます。